新潟県糸魚川沖で獲れる「セイカイ」は、正式名称を「ウスメバル(薄目張)」といいます。糸魚川では古くから親しまれている地魚で、特に春に旬を迎える「春を告げる魚」として知られています。
その特徴は以下の通りです。
- 魚種としての特徴:
- スズキ目メバル科に属するメバルの仲間です。
- 体色はやや赤みがかっており、体側上半部に5ヶ所の暗色斑があります。
- 目が大きく、目の周りが金色で美しいです。
- 下顎が前に突き出ていて、受け口になっていること、下顎に鱗があることが特徴です。
- メバル属の中では比較的大きく成長し、中には40~50cmに達するものもあります。
- 主に水深40~150mの岩礁に生息し、成長するにつれて深い場所に移動します。
- 糸魚川沖での特徴・評価:
- 旬: 主に2月~5月にかけて水揚げされ、糸魚川では「春を告げる魚」として市民に親しまれています。
- 市場価値: 市場では高値安定で取引される高級魚とされています。
- 漁獲方法: 釣り、刺し網、底引き網などで漁獲されます。
- 地域での扱い: 糸魚川では「鯛」と同等に扱われることがあり、祝いの席で食されることも多い魚です。
糸魚川沖は、北アルプスの山々から流れ込むミネラル豊富な雪解け水が注ぎ込まれる急峻な地形の漁場であり、その豊かな環境がセイカイ(ウスメバル)をはじめとする新鮮で質の良い魚介類を育んでいます。
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